ウォーキング・ジョギング・ランニングの違いについて

ウォーキング(walking)

ウォーキングとは歩くことであり、健康増進のための身体にやさしい有酸素運動として最近
特に注目されています。

ウォーキングといっても、スピード・腕の振り・年令・性別・体重などによってカロリー消費
はことなりますが、30分位のお買い物ゆっくりウォーキングでは35〜50kcal、
通勤ウォーキングでは50〜75kcal、早足ウォーキングでは85〜120kcalになります。

                      

ジョギング(jogging)

ジョギングとは無理のないスピードで走ることをいい、ウォーキングとランニングの中間の境界
領域を指します。ウォーキングはどちらかの片足が必ず地面に接しているのに対して、
ジョギングは両足が一瞬でも地面から離れるという違いがあります。そのためにジョギング
はウォーキングに比べ歩幅を広くとることができ、消費カロリーもアップします。その反面着地
した時の身体(主に足腰)にかかる負荷もウォーキングよりジョギングの方が高くなり、ケガを
することもあります。

背筋を伸ばし、脇をしめ、あごを引いて、あまり歩幅は広くしない方がいいでしょう。

ジョギングの基本は「ゆっくり、楽しく走る」ことです。

ランニング(running)

ウォーキングの延長線上にジョギングがあり、ジョギングの延長線上にランニングがあります。
ゆっくり走ることをジョギングといい、ジョギングのスピードアップしたものがランニングとな
ります。ジョギングやランニングの場合、大まかな消費カロリーは、

体重kg×距離km=消費カロリーkcalで計算できます。

例えば体重70kgの方が3kmのジョギングをしたら、

 70×3=210kcalくらいになります。

番外1:LSDとは何でしょうか?

LSDとはlong slow distanceのことをいいます。長い距離をゆっくり走ることの意味です。

短い距離を速く走るよりも長い距離をゆっくり走った方が心肺機能が向上するというランニング
の練習方法の一つです。

番外2:スピードについて

お正月恒例の箱根駅伝のテレビで“入りは2分50秒で、その後は3分10秒前後のペースを守
って安定しています”などと解説していますが、どんな意味なのでしょう。これは走るスピード
のことで、選手が1km走るのにかかる時間を言ったものです。つまり3分で1kmを走ってし
まうことです。テレビ中継で、応援の沿道の子供たちがダッシュして、追いつこうとしますが、
追いつきません。それほどすごいスピードということです。

競技ではない、健康のためのスポーツ(中高年を対象)として考え場合の目安は、

  ジョギング・・・7分/km

  ランニング・・・5分/km

  箱根駅伝・・・・3分/km  

番外3:健康チェック

中高年の方がいきなり運動を始めたり、やりすぎたりすると思わぬ事故や障害を起こすことがあ
ります。とりわけ注意を要するのは循環器系に起因する突然死と熱中症です。健康のために
は運動が不可欠ですが、運動を始める前には必ず心電図検査(負荷心電図)を含めた生活習慣病
関連の検査を受けましょう。

                   

私の意見

まずはウォーキングからはじめて、徐々に距離をのばしたり、途中でジョギングを組み入れたり
して、無理のない、つらくないやり方を見つけることが大事です。

健康のためには決して無理をせず、根気よく楽しく続けることです。