夏野菜のすすめ                                                    

暑い季節に育つ夏野菜には、暑さを乗り切り夏バテを防ぐのに有効な栄養成分が多く含ま

れています。美味しいから食べる、と同時に何がそんなに良いのか少し調べてみました。

 

    カリウム・・・トマト、キュウリ、茄子、ズッキーニなど

心臓を強化する作用やナトリウムの排泄促進の作用があり、心臓を守り、高血圧を防ぎ、

むくみを防いでくれます。

 

    ビタミンC・・・ゴーヤ、ピーマン、パプリカ、ししとう、キュウリ、茄子など

コラーゲンの生成を助け、鉄分の吸収率を上げます。さらに新陳代謝を促進し疲労回復

に効果があります。

 

    カロテン(ビタミンA)・・・かぼちゃ、ピーマン、オクラ、ズッキーニなど

成長促進、皮膚や粘膜などを健康に保つ役割を担っています。不足すると細菌感染に対

する抵抗力が落ちます。

 

    ネバネバ成分のムチン・・・モロヘイヤ、オクラなど

胃の粘膜を保護し、タンパク質の吸収を促進するなど整腸作用の働きもあり、消化活動

を助けてくれます。

 

    抗酸化作用のある色の濃い野菜・・・茄子、トマト、パプリカなど

トマトの赤はリコピン、赤ピーマンや唐辛子の赤はカプサンチン、茄子の紫はアントシ

アニンで、活性酸素を消去する働きがあり、夏バテ防止に有効です。

 

    そのほかに・・・・・

ゴーヤの苦み成分には、胃液の分泌促進、食欲増進作用、抗酸化作用があります。

枝豆にはタンパク質はもちろんビタミンB1(豚肉、ウナギに多い)が多く、炭水化物

を効率よくエネルギーに変えてくれます。

トウモロコシは野菜の中でも糖質が多く高カロリーですが、胚芽の部分にはビタミン

B1やビタミンE、亜鉛、鉄などの栄養素が詰まっています。

 

それぞれの項目に代表的な野菜を23個並べてみましたが、すべての野菜には様々なビタ

ミンとミネラルが含まれており、その働きは数知れません。旬の野菜をたっぷり美味しく

いただき、暑い夏を元気に過ごしたいものです。

※今回は当院の管理栄養士からのメッセージです。