高血圧をもう一度考える

■高血圧とは:

血圧は血液が血管を流れるときに血管壁にかかる圧力のことです。心臓が収縮したときは

収縮期血圧あるいは最高血圧(上の血圧)といい、心臓が拡張したときは拡張期血圧ある

いは最低血圧(下の血圧)といいます。血圧の高い状態が続くと、血管に負担がかかり、

脳卒中や心筋梗塞などの発症の危険性が高くなります。そこでこの様な合併症を起こさな

いように予防し、管理する必要があるのです。

■高血圧の予防や管理をどうしたらいいのでしょうか:

1)家庭内血圧測定(自分で血圧を測定し、自分の血圧を知ること):

会社健診で高血圧を指摘された方、親・兄弟が血圧が高い方、最近お腹がでてきた方、中

高年の方などは体重を測るように気軽に血圧測定をし、135/85mmHg以上の場合はかかりつ

けの先生に1度相談しましょう。そしてすでに治療を受けているが、医療機関で月に1

先生に血圧を測ってもらう程度の方も家庭内血圧測定し、受診のたびに血圧手帳を持参し

先生に診てもらいましょう。

2)食習慣の改善:

高血圧の原因は大半が遺伝的要素によりますが、4050%は環境要因といわれています。

この環境要因の大きな要素が食習慣や、運動不足による肥満です。

 A)減塩:

    

     食塩摂取量が1日1g減少すると収縮期血圧が1mmHg低下することが知られてい

     ますが、日本は昔から独特の塩の文化があり、自分でコントロールできる食塩とすで

        に加工食品の中に含まれていて自分でコントロールしにくい食塩があります。こうし

        た実状を踏まえて食塩の摂取量を控えるように食事内容を日頃から意識し、習慣づけ

        ることが重要です。そのためにも食品に含まれる塩分濃度などのに興味を持ち、知識

        として持っていなければなりません。

 

B)身体を動かす:

   高血圧を予防するためには、動脈を太くしなやかにして、血管を調整する機能を高く

     する有酸素運動が効果的です。逆に血管を硬くしてしまう恐れがある運動は強度の強

     い無酸素性の筋力トレーニングです。

     ♦お勧めしたい身体活動⇒有酸素性 低・中強度 動的⇒ウォーキング、ジョギング

     ♦控えたい身体活動⇒無酸素性 高強度 静的⇒重量挙げ

   ■高血圧予防のための知識を身につける:

脳出血、脳梗塞の最大の原因は高血圧です。そして減塩すればするぼど、運動すればする

ほど脳出血や脳梗塞のリスクを確実に減らすことができます。子どもの時代は学校や親の

保護と管理のもとで食生活や身体活動が行われ、健康増進がはかられています。しかし大

人になってからは自ら健康についての知識を持ち、自分で自分を管理していかなけれ
ばな
りません肥ることや必要以上に塩をとることは大きなリスクです