玄米の抗肥満・抗糖尿病効果

■アステラス製薬発行の“Astellas Square20136-7月号”に大変興味深い研究結果が載

っていましたので、その一部を紹介します。

♦沖縄県のメタボリックシンドローム男性30人を対象に「玄米食の内臓肥満および糖脂質

代謝に及ぼす影響(Brown Rice And Visceral Fat Obesity in Okinawa:BRAVO研究)」とい

う研究を行っています。

その内容は、「副菜はそのままに、11食分の主食を白米から等カロリーの玄米に換え、

2カ月間継続したところ、食後の血糖値やインスリン値が低下、体重が減少した。

その後、玄米食を白米に戻すと、玄米食開始以前と同程度まで体重が増加した。この結果

から、玄米に糖代謝改善効果と抗肥満効果がある。」と言っています。

♦さらにマウスを用いた研究では、「マウスに与える高脂肪食中の炭水化物の一部を、等カ

ロリーの玄米粉末に換えたところ、そのマウスでは食後高血糖やインスリン値の増加が改

善されたが、白米粉末に換えた群ではこうした効果は認められなかった。また通常食と高

脂肪食をマウスに同時に与え自由に選ばせると、マウスはほぼ100%、高脂肪食を好んで摂

取し、肥満をきたした。そこで通常食と高脂肪食両方の炭水化物の一部を玄米粉末に換え

て同時に給餌(きゅうじ)し、自由に選ばせた。すると開始から8週間で、マウスは通常

食を好んで食べるようになり、コントロール群や、白米で置換した群に比べて、体重増加

が抑制された。これは、玄米に特有の成分(米ぬか)が高脂肪食への嗜好性に影響を与え

。」と言っています。