白衣高血圧について

白衣高血圧を正しく理解する

病院や診療所などの医療機関で医師や看護師さんに血圧を測ってもらうと、家で測るとき

よりも高くなることがあります。“診察室で先生の前で測ると緊張するので高くなる。普段

は高くないので、治療の必要はない“と思っている方が多くいるように感じます。

白衣高血圧とは診察室で血圧が140/90mmHg以上でも家庭血圧が135/85mmHg未満であるこ

とをさしますが、明確な定義はありません。少なくとも家庭血圧をきちんと測定しているこ

とが前提です。

家庭血圧の正しい測定と評価方法

@起床して排尿を済ませてから、イスに座り血圧を測定します。

A就寝時も朝同様にイスに座り測定します。朝だけ血圧が高かったり、夜だけ血圧が高かっ

たり、あるいは朝・夜ともに高い場合もありますので、朝晩12回測定しましょう。

B家庭血圧は週57日の平均を計算し、それが135/85mmHg未満であれば家庭血圧は正常

と判断されます。135/85mmHg未満が時々あるというのは正常とは判断されません。

C家庭血圧を数回測定して、高い数値を除外して、低い数値を記録することはやめましょう。

気になって何回も測定した場合は、平均値を記録してください。

D仮面高血圧:白衣高血圧は“血圧が高いのは診察室のみ”という前提に立っています。家

庭での血圧も、診察室での血圧も正常で、職場でのみ血圧が高い方がいます。これを仮面高

血圧といいます。この場合は診察室や健診などでの血圧が高くないため、高血圧が見逃され

ることがありますので、職場などでの血圧測定も重要になります。