受動喫煙

受動喫煙の何が問題か!

1)受動喫煙の最大の問題は、自分の意志にかかわらず、他人や家族がすうタバコの煙を

すわされてしまうことです。

2)そのタバコの煙には発がん物質を含む多くの有害物質が含まれています。

3)喫煙者がすう主流煙よりタバコの煙をすわされる副流煙のほうが有害物質が多く含ま

れています。

タバコの3大有害物質(ニコチン・タール・一酸化炭素)

主流煙を1とした場合、副流煙にはニコチン2.8倍、タール3.4倍、一酸化炭素4.7

も多く含まれています。

医学雑誌のご紹介

“ASAHI Medical”201411月号に「受動喫煙から子どもを守る」という記事が載ってい

ましたので、その一部をご紹介します。

1)受動喫煙との関連が証明されている疾患:

乳幼児突然死症候群、気管支喘息、呼吸器感染症、慢性呼吸器症状(咳嗽・喀痰・喘

鳴)

中耳炎、呼吸機能低下(最大呼気流量、努力性呼気1秒量)

2)受動喫煙との関連が指摘されている疾患:

小児がん、脂質代謝異常、むし歯、うつ病、不安障害、注意欠如・多動性障害

3)スウェーデンで、26ヶ月から3才の幼児の尿中ニコチンを測定し、家族の喫煙場所

の違いによって比較した研究があります。それによると幼児の尿中ニコチンは家族が

室内で喫煙する場合には喫煙者のいない家庭の幼児に比べて約15倍もの高値示し、

換気扇の下ですう場合でも3倍以上の増加が認められたことから、換気扇の効果も十

分ではないことが明らかです。「台所でカレーを作るときに換気扇を回しても、室内で

カレーのにおいがする」と例えています。