肛門診って、どうするんですか?

■肛門診とは、肛門からの出血、肛門周辺の痛み・かゆみ・しこり、便通異常などのため

に、手指や肛門鏡を使って肛門を診察することを言います。

■肛門診をするための準備:下着を下げて、“おしり”を出した状態で、左を下にしてベッ

  トに横になり、軽く両膝を曲げて、肛門の診察がしやすい体位をとっていただきます。

■@皮フの観察:肛門周囲炎、尖圭コンジロ−マ、 白癬、カンジダ、痔ろう、いぼ痔

  肛門周囲膿瘍などがあるかどうか観察します。

 A肛門管の観察:まず肛門に手指を挿入して、肛門内の痔核(内痔核)、腫瘤(がん,

  ポリ−プなど)、便の有無・硬さ、手指の血液の付着などを診ます。次いで写真のよ

  うな肛門鏡を肛門内に挿入して、少し広げるようにして中を観察します。

■ちょっとした心構え:診察しやすいように、きちんとした体位をとっていただくことが

   一番大事です。“ガスや便”が出ても心配ありませんので、肛門を強く“きゅっと”し

  めないようにしましょう。あまり強くしめると、手指や肛門鏡の挿入の時に、抵抗に

  なって痛むことがあります。