肛門周囲炎

病名は、一般には臓器の名前、その部位(場所)、病態(状態)をあらわします。この場合の臓器は

肛門、部位は周囲(まわり)、病態は炎症あるいは皮膚炎を意味します。つまり肛門の周りの皮フの

湿疹あるいは皮膚炎ということになります。

肛門周囲炎は、肛門そうよう症とほぼ同じ意味で使われ、原因のはっきりしている場合とそうでない

場合があります。日常多く遭遇する肛門周囲炎は、単純な皮膚の湿疹で、その原因は、排便時の拭きす

ぎ、おりものの接触、下着や生理用品の接触などによる接触性皮膚炎が大半です。これはとてもかゆい

ため、急性湿疹化、掻きすぎによる亀裂、慢性化による皮フの瘢痕硬化・色素沈着・発赤など多彩です。

またカビ(真菌)、ウィルス感染(尖圭コンジローマ)、痔核、痔ろうなどが原因で発症することもあり

ますので、かゆみを覚えたら、すぐに、かかりつけの先生に診てもらいましょう。