爪の水虫

爪の疾患の中で最も多いものが、爪の水虫で、爪白癬(つめはくせん)といいます。

爪甲はケラチンが多いため白癬菌が寄生しやすくなっています。通常は手足の皮膚に白癬があり、
それに続発するように爪に変化があらわれます。(特に角化型の白癬は爪白癬を必ず合併します)
しかし皮膚症状が全くないか、あるいは皮膚の白癬が治癒していても爪白癬が発生する場合もあり
ます。

確定診断には真菌検査(塗抹・培養)が必要ですが、特徴的な外観のため視診による診断も容易で
す。治療にはテルビナフィン(ラミシール)やイトラコナゾール(イトリゾール)がとても有効で
す。(6ヶ月連続投与の臨床試験の有効率は、それぞれ88%、85%です)

水虫で長年悩んでいる方は、1日も早く専門医の診断を受けることをお勧めします。