●胃内視鏡(胃カメラ):経鼻・経口

□ どんな検査ですか?

  胃内視鏡とは、先端にCCDカメラ(ビデオカメラ)が内蔵されたファイバースコー

  プを口や鼻から挿入して、食道から胃、十二指腸までを観察する検査です。

  観察するだけなら2~3分で終わりますが、必要に応じて病理検査のための生検(組織

の一部を採取)や色素散布を行います。

  この検査は、“何も感じない検査”ではありませんが、決して痛みを伴う辛い検査では

ありません。十分な局所麻酔とやさしい操作そして安心して落ち着いた状態を保つこ

とによって過剰な反射を抑え、安全で楽な検査が受けられます。当院では、鼻から挿

入する経鼻内視鏡(口径5.9mm)と口から挿入する経口内視鏡のどちらも可能です。

           フルデジタル電子内視鏡システムと極細経鼻内視鏡(5.9mm) 

経鼻内視鏡の場合は、モニターを見ながら説明を受け、
会話することができます。

  ココをクリックして、実際の胃内視鏡をご覧ください。
  内視鏡の前処置や検査手順はこちらをご覧ください。

   

□ いつできますか(予約の方法は)?

  通常は、午前の外来診療前の時間帯に予約していただきます。

   検査は月曜から土曜まで毎日行っています。

   ご来院の上、予約することもできますし、お電話での予約も可能です(初診・再診)

   TEL:045−439−4077

  予約はしてないが、今日やってほしい場合:

   症状が強いあるいは今日しか休みがとれないなどの場合には、即日の胃カメラを行

います。ただし外来診察の状況などによりお待たせすることがありますので、ご了

承ください。時間調整いたしますので、来院前にお電話をお願いいたします。

  仕事の都合などで、どうしても午後しか時間がとれない場合:

   午後からの検査も可能ですが、当日の食事のとり方・水分摂取・検査時間等の注意

事項がありますので、ご来院の上、ご予約ください。

□ いくらかかりますか?

  胃・十二指腸ファイバースコピーの検査料は1140点になります。

    イ)1140×10 

ロ)初診料あるいは再診料 

ハ)前処置(局所麻酔剤など)と注射(しない場合もあります)

ニ)病理検査(しない場合もあります)

イ)+ロ)+ハ)+ニ)の合計に健康保険の負担割合をかけたものを会計でお支払

いいただきます。

□ 経鼻内視鏡と経口内視鏡のメリットやデメリットは?

 

経鼻内視鏡(鼻から)

経口内視鏡(口から)

咽頭反射

ほとんどありません

多い

痛み

ありません

ありません

検査中の会話

普通に話せます

できません

検査終了後

すぐに帰宅できます

医院内で休息必要です

鎮静剤

使用しません

ジアゼパムを使用します

鎮痙剤

使用しません

ブスコパンを使用します

鼻出血

ほとんどありません

ありません

内視鏡による治療

できません

できます

内視鏡の口径

5.9mm

9.0mm


総合的に評価しました。

   イ)咽頭反射がほとんどないので、経鼻の方が経口よりはるかに楽です。

   ロ)経鼻は、検査中にモニターを見ながら会話をすることができます。

   ハ)経鼻内視鏡はとても細いため、生検はできますが、内視鏡的治療はできません。

     向かって左が口径9.0mmの従来の経口内視鏡

     右が口径5.9mmの極細経鼻内視鏡です。その細さが際立ちます。