乳がんの自己検診指導
自分で見て、触って発見できる数少ない「がん」のうちのひとつです。

乳がんの95%の方が「しこり」を自分で発見しています。

「触ってもよくわからない」「触り方がわからない」「いつ触ったらいいのかわからない」

「触ったことがない」などと言う方がほとんどです。

ここにいくつかの自己検診のチェックポイントを挙げますので、まず実行してみましょう。

Q1)いつするのですか?

A1)月経が終了しておおよそ1週間前後が良いでしょう。閉経された方は日を決めてや

   りましょう。できれば毎月、少なくとも3〜4ヶ月に一度くらいはしてみましょう。

Q2)何を見るのですか?

A2)1)下着のチェック:入浴などの時、下着をはずして乳首の接している部分に血液

   や分泌物が付着していないかを見ます。

   2)鏡の前に立つ:普通に立った状態で左右の乳房の形に変化がないかどうかを見

   ます。皮膚に「えくぼ」「ひきつれ」「発赤」「むくみ」「ただれ」などないかを見ます。

   3)鏡の前で両腕を上げ、下げする:皮膚に「えくぼ」「ひきつれ」がないかどうか。

   角度を変えて側面や斜めから見ます。

Q3)どうやって触るのですか?

A3)1)乳首を触る:乳首を親指と人差し指で軽くつまむように、しぼってください。

   血液や分泌物が出ないかを見ます。

   2)乳房を触る:「しこり」があるかどうかをチェックします。汗をかいていたりす

   ると“すべりがわるく”触りにくいので、入浴中に石けんをつけて触ることをお勧

   めします。触る側の腕を挙げて乳房を平たくして、反対側の手で触りましょう。

   ゆっくり、ていねいに円を描くように平手の指のはらで触りましょう(指でつまま

   ないように)。

   またふとんに横になって触る側のうでを上げて指の腹で(指でつままないように)、

   乳房の外側、内側とわきの下をまんべんなく触るのも良い方法です。パウダ−をつ

   けると、すべりが良くなるので触りやすくなります。

「めんどくさい」と思わないで、習慣になるようにしましょう。

そして「乳房がおかしい、何か変、しこりが触る、乳首から液体が出る」などの時は

乳腺外科の専門医を受診しましょう